味覚障害②
■舌の表面の異常
人の舌の表面には「舌苔」という白い苔のようなものが薄くついているのは皆さんもなんとなくわかりますよね。(歯磨きするときなどに鏡をみるとわかると思います)
これは舌の細胞がはがれたものや、食べ物の残りかす、細菌、白血球の残骸等が堆積したものです。これらが肉体的に疲れた時や強いストレスが貯まった時、風邪等で高熱が出た時に厚くなったり、変色したりすることがあります。これが原因でにいつもと違う味に感じてしまうのです。
■嗅覚の低下を伴う味覚の低下
風邪を引いたときに何を食べても美味しくない、いつもと同じものを食べても味が違うという経験した事ありませんか。実はこれは味覚と嗅覚が密接に関係しているからこそ起こる症状なんです。
人間は口と鼻から味とにおいの情報を取り入れて脳に送ります。一つに統合される事で食べ物本来の風味を味わうことができるのですが、風邪を引いた時などに起こる鼻づまりなどの症状で嗅覚が低下してしまうと情報が統合されないため、味覚がおかしくなるのです。
■薬の副作用等
味覚障害は解熱剤や鎮痛剤、抗アレルギー剤等の様々な治療薬などの摂取からも起きます。またがんの治療を受けている人が良くいうのが「味覚が変わった」といい、吐き気や食欲不振などのケースが多くみられます。
特に頸部から頭部にかけてのがん治療を行っている人の多くが味覚障害にかかり、唾液の分泌の減少や口の中に痛みがともうという事もよく言われます。
■主な疾患
口腔内の以上によって味覚障害を起こす主な疾患としては舌炎や口内乾燥症などがありますが、他にも味覚障害を招く疾患があります。
例えば貧血や消火器疾患などもそうですし、糖尿病や肝不全、腎不全などがあります。また味覚を伝達する神経が異常をきたすことで、味覚障害をおこしてしまう疾患には顔面神経麻痺や脳梗塞、脳出血などがあります。