Contents

PR

身体の疲労をとるには

疲れた身体の疲労をとる方法は、大きく分けて「消極的休養(パッシブ・レスト)」と「積極的休養(アクティブ・レスト)」の2種類があり、これらを状況に応じて使い分けることが重要です。

ここでは、疲労回復に効果的な3つの柱(休養・食事・入浴)と具体的な方法をご提案します。

1. 質の高い「休養」をとる

休養には、「静かに休む」ことと「軽く体を動かす」ことの両方が含まれます。

A. 消極的休養(パッシブ・レスト)
(強烈な疲労、病気による疲労、筋肉痛がひどい時に優先)
良質な睡眠:7〜8時間(成人)、高齢者は6時間程度を目安に確保する。疲労回復に最も重要。脳と体のメンテナンス、免疫力向上、記憶整理が行われます。
短時間の昼寝:午後の早い時間(15時まで)に15〜30分程度。脳の疲労を回復させ、午後のパフォーマンスを向上させます。
リラックス:好きな音楽や読書をする。
瞑想や深呼吸(腹式呼吸)を行う。ストレスを軽減し、副交感神経を優位にしてリラックス状態を深めます。

B. 積極的休養(アクティブ・レスト)
(軽い疲労、全身が凝っている時、運動後の疲労抜きに効果的)
軽い運動:15〜30分程度のウォーキングや散歩。
サイクリングや水泳など関節に負担の少ない運動。血流を促進し、疲労物質(乳酸など)の排出を早めます。
ストレッチ:寝る前や入浴後に、ふくらはぎや太ももの裏など大きな筋肉をゆっくり伸ばす。筋肉の緊張を和らげ、血行を改善します。
簡単マッサージ:ふくらはぎを足首から膝に向かって軽く揉みほぐす。目の疲れがひどい時、温かいタオルを10分ほど目に当てる。血流を改善し、コリを緩和します。

2. 疲労回復を促す「入浴法」

入浴は、血行促進とリラックス効果で疲労回復に非常に効果的です。
ぬるめの全身浴:38℃〜40℃のぬるめのお湯に10分〜20分ほどゆっくり浸かる。副交感神経を優位にし、全身の血行を促進して疲労物質の排出を助けます。
入浴のタイミング:就寝の1時間半〜2時間前に入浴を済ませる。深部体温が上がり、その後下がることで、スムーズに質の高い睡眠に入りやすくなります。
温冷交代浴:浴槽(40℃)に3分 → シャワー(20℃程度)を1分 → これを3〜5回繰り返す。(心臓に疾患がある方は避ける)

3. 疲労回復を早める「食事」をとる

疲労回復には、エネルギー源の補充と、疲労物質を分解する栄養素が必要です。
糖質:脳と体の主なエネルギー源を補充します。ご飯、パン、麺類など。
たんぱく質:傷ついた細胞や筋肉を修復します。魚、肉(特に鶏むね肉)、卵、豆腐、納豆など。
ビタミンB群:糖質をエネルギーに変える代謝を助けます。疲労回復のビタミン。豚肉(ビタミンB1)、レバー、玄米、豆類など。
クエン酸:疲労の原因物質(乳酸)の分解を助けます。レモン、お酢、梅干し、柑橘類など。