アスパラガスについて1
アスパラガスは、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンC、Eなどの栄養が豊富に含まれ、美容によいということで、女性に人気のある野菜です。
アスパラガスのβカロテン(ビタミンA)は、皮膚や粘膜を健康に保ち、美肌効果があります。また、眼の機能を正常に保ち、夜盲症を予防する効能がある栄養素です。
ビタミンCは、肌のくすみやシミの原因である、メラニン色素ができるのを抑えたり、コラーゲンの合成を助ける働きもあり、ハリのある健康的な肌には欠かせない栄養素です。また、免疫力をアップして、ガンや生活習慣病を予防する効能もあります。
ビタミンAはロドプシンの発色団となります。ロドプシンは視色素と呼ばれる一群の物質の一つで、視細胞における、光による興奮(視興奮)の引き金機構として重要な物質です。
レチノイン酸は、ムコ多糖の生合成を促進して、細胞膜の抵抗性を増強するといわれています。
アスパラガスについて2
ビタミンEは、血液中のコレステロールを減らし、血行を良くして、女性ホルモンのバランスを整え、生殖機能を保護する効能があります。また、女性に多い冷え性や肩こり、生理痛、不妊などを改善する働きもあり、別名「若返りのビタミン」ともいわれています。
アスパラガスには、これらのビタミンの他にも、「アスパラギン酸」と「ルチン」という栄養成分が含まれています。
アスパラギン酸は、新陳代謝を活発にして、たんぱく質の合成を助け、美肌効果や疲労回復などの効能があります。
また、ルチンは"蕎麦(そば)"にも含まれている栄養成分で、毛細血管を丈夫にして、出血しやすい人や動脈硬化、高血圧の人に効果があります。
ちなみに、国内でよく食べられているアスパラガスには、グリーン・アスパラガスとホワイト・アスパラガスがありますが、ホワイト・アスパラガスは、ほとんどが缶詰として販売されています。
枝豆について
枝豆は、大豆が未成熟の状態で収穫したものです。未成熟とはいえ、大豆と同じくらい栄養、ビタミンが豊富です。大豆は「畑の肉」ともいわれ、良質のたんぱく質が多く含まれています。
そして枝豆には、大豆にはないβカロテン(ビタミン)、ビタミンC、ビタミンB1などの栄養も、多く含まれているのが特徴です。
βカロテン(ビタミンA)は、眼や肌を正常に保ち、免疫力をアップさせる効能があります。
ビタミンCは、コラーゲンや抗ストレスホルモンの合成を助けたり、体に有害な活性酸素を抑える効能がある栄養素です。
またビタミンB1は、アルコールを分解する働きがあるため、ビールやお酒のつまみによく出てくるのは、理にかなっているわけです。二日酔い防止にもなります。
その他、枝豆には食物繊維も多く、便秘の改善や体内の余分なコレステロールを、排出してくれる栄養成分でもあります。
イチゴについて
イチゴは、適度な甘みと酸味があり、デザートに人気のフルーツです。イチゴの栄養の特徴は、やはりビタミンCが豊富に含まれていることです。
フルーツの中では、レモンジュースやキウイなどと並んで、トップクラス!成人の1日のビタミンCの、必要量は100mgなので、イチゴを6個ぐらい(約160g)食べれば、1日分のビタミンCが摂れます。
このビタミンCは、肌のシミやそばかす、くすみの原因であるメラニン色素を減らしたり、体内のコラーゲンの合成を助け、体の組織を丈夫にしたり、免疫力を高め、病気への抵抗力がついたり、ストレスに対抗する、抵ストレスホルモンを分泌したり、さらには体に有害な活性酸素を抑え、老化や生活習慣病を予防する働きがある栄養素です。
イチゴには、ビタミンC以外にも、カリウム、カルシウムなどの栄養が含まれています。
カリウムは、高血圧や心臓病、動脈硬化などの原因になる、塩分(ナトリウム)の量を調整し、余分な塩分がある場合は、体外に排出する働きがあります。
カルシウムは、骨の材料で骨を丈夫にしたり、神経の伝達をスムーズにし、イライラを抑えて精神を安定させる栄養成分です。
無花果について
無花果に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養は、バランスよく含まれています。
しかし、全般的に含有量が少なく、栄養の補給の面からみると、適したフルーツとはいえません。
ただ、無花果には「ペクチン」と「フィシン」という、体に有効な栄養成分が含まれていますので、すすんで摂取したいものです。
ペクチンとは、食物繊維の仲間で、腸の働きを整え、便秘予防や改善に効能があります。1日に3~4個食べると、便通がよくなります。
一方、フィシンとは、たんぱく質を分解する酵素のことで、消化を助け胃の負担を軽くします。
特に、肉や魚類などのたんぱく質が多い食品を、たくさん食べた後に、無花果を食べると胃のもたれがなくなります。
ちなみに、たんぱく質を体の材料にするときは、ビタミンB6が必要ですが、無花果には、100gあたり0.07mgのビタミンB6が含まれています。
ただ、ビタミンB6の1日あたりの必要量は、成人の男女で1.0mgなので十分な含有量でないのが残念なところです。
乳製品や肉類
意外にも乳製品や肉類は体に負担が大きく、健康に良い食品ではありません。消化、分解するときに、アンモニア、窒素化合物(活性酸素より強い酸化力で老化を進める)が発生したり、かえってカルシウムを必要とするために、体のカルシウムをたくさん消費してしまうなど、からだに負担がかかります。
たしかに牛乳には、カルシウムやタンパク質は豊富に含まれていますが、いくら栄養素が豊富に含まれていても消化、吸収できなかったり、分解時に体に負担が大きくなるのでは意味がないのです。
今までの栄養学ではそこまでわかっていませんでしたから、仕方がないのですが、今はもうそのようなことがわかっていますから、今後は牛乳も体に良くない嗜好品となっていくでしょう。
さらにハムやソーセージの場合、多くの製品に含まれるリン酸塩などの添加物がカルシウムを体外に排出させてしまいます。
たんぱく質のもとになるアミノ酸やカルシウムは大豆やゴマ、お米にも含まれています。玄米は完全食とも言われ、ほとんどの栄養素が良いバランスで含まれています。
ただ、消化が悪いのでよく噛むことが大切です。また、農薬の影響を受けやすいので無農薬栽培のものをお勧めします。