ナトリウム
ナトリウム(Na) は、日本人は、摂りすぎに注意すべきです。
ナトリウムは、カリウムと一緒に発見されました。体重の約0.15%存在し、細胞外の体液に多く含まれています。
ナトリウムは、細胞の浸透圧を調節、体内の水分量を調節、神経の刺激伝達、体液のph調節などを行います。また、カルシウムやその他のミネラルが血液に溶け込むのを助ける役割も行います。
ナトリウムは、主に食塩から摂取され、とりすぎると高血圧、動脈硬化、胃がん、むくみをもたらす恐れがあります。日本人は、食事から必要以上摂取しているので注意が必要です。特に加工食品は、保存性を高める目的で多く使われているので利用しすぎないことがポイントです。
マグネシウム
マグネシウム(Mg)は、健康に良いスーパーミネラルです。マグネシウムは、細胞内の電解質のバランスを保ち、また300種類以上もの酵素の活性化をサポートし、筋肉の収縮、神経の興奮を抑えます。血管をひろげて血圧を下げたりする作用もあります。
抗ストレスのミネラルでもあります。マグネシウムの約60%は、骨に含まれており、骨を構成する重要な成分です。
腸にたどりついたマグネシウムの約25%が吸収されますが、残りの約75%は、体外に排泄されます。また、カルシウムを多く取ると、マグネシウムの排泄量が増える関係にあります。
対策としては、カルシウムだけでなくマグネシウムも充分に摂ることです。ただ、過剰に摂りすぎると一過性の下痢を引き起こします。
ナイアシン
ナイアシンは、中性脂肪を減らすにも良いビタミンです。
ナイアシンは、ビタミンB群の一つであり、意外にも猛毒のニコチンの親戚です(作用は異なります)。
ナイアシンは、糖質・脂質・たんぱく質の代謝に重要な役割を果たしています。血液の循環促進、脳神経活動促進なども担います。また、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解しますので、飲酒量の多い方ほど摂取が必要です。
水溶性で熱にも強く加熱調理によっても効力がほとんど失われません。水溶性なので、鍋物をしたときは、汁も栄養素が豊富なのに注意したいです。
オレイン酸
オレイン酸は、熱に強く酸化しにくく、悪玉コレステロールを減らす働きをする脂肪酸です。人の体内にある脂肪酸のうち最も多くを占めます。
ガンを防ぐ効果があります。また血液中の悪玉コレステロールを除いて、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病の予防や治療に大きな力を発揮します。
オレイン酸を多く含むオリーブオイルを良く使う地中海沿岸地域の人々は、心筋梗塞の発症率がきわめて低いことがわかっています。
ただ、摂りすぎるとカロリー過多で肥満になってしまうので注意が必要です。
泡立ちを良くするためにシャンプーや液状せっけんに配合されます。オリーブ油、ひまわり油、紅花油、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれます。
オリゴ糖
オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖などが3~10個ほど結合したものです。オリゴとは、「少し」の意味です。
難消化性です(胃腸で消化・分解されにくい)。腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やし、便秘を改善する効果があります。にきびや肌荒れを防ぐ美肌効果もあります。また、高脂血症(最近は「脂質異常症」と呼び改められました)の改善、大腸ガンの予防に効果があります。
砂糖に比べ、血糖値や中性脂肪値を上げにくく、虫歯の元になるミュータンス菌の栄養源にならず、虫歯にもなりにくい特徴があります。また、砂糖より低カロリーです。たまねぎ、ごぼう、大豆、みそ、バナナ、母乳などに含まれます。
アントシアニン
アントシアニンは、紫色の色素成分でブルーベリーに多く含まれるポリフェノールの一つです。
アントシアニンは、活性酸素から目の網膜を守る作用などがあり、視力回復や眼精疲労に効果があります。また、血液をサラサラにする、高血圧や動脈硬化を予防するなどの効果があります。肝臓の機能も高めます。
ブルーベリー(野生種が方が目に有効)、むらさき芋、しそ、チェリー、黒豆の皮などに多く含まれます。