味覚障害の予防・対策
味覚障害についての症状は先のページで紹介しましたが、ではこれら味覚障害を防ぐための予防や対策はあるのでしょうか。
またもし万が一味覚障害になってしまった場合どのような治療をすればいいのでしょうか。
■味覚障害の予防
味覚障害の主な原因は「亜鉛不足」であることは紹介しました。
いつも新鮮な味覚を保つために味蕾を構成する味細胞は常に新しく生まれ変わっており、その新陳代謝を促す酵素を作るのに必要なのが「亜鉛」で、この亜鉛の十分な量がないと酵素が働かず新しい細胞は作られなくなり、結果味蕾も機能しなくなってしまいます。
つまりこの亜鉛が不足しないようにすることが味覚障害を予防する大きなポイントです。では必要な亜鉛の量というのはどれくらいでしょうか。
1日に必要な亜鉛の量は約15mgといわれており、実はこの量を毎日摂取出来ている日本人はほとんどいないといわれています。
亜鉛を豊富に含む食材としては魚介類の牡蠣や蟹、鰯や海藻類の海苔、天草、わかめ、豆類の小豆や大豆、納豆、味噌にごまや、ブロッコリーなどを積極的にとるのがいいでしょう。
また出来るだけ添加物の少ない食事もいいですし、日頃からビタミンやミネラル、タンパク質をバランスよくとる事も重要です。
■味覚障害の対処法
味覚障害になってしまった場合の対処法(治療法)としては専門的な治療を行ってもらえる病院に通うしかありません。
専門的な検査や治療は主に耳鼻咽喉科が行っており、大きな病院だと味覚専門外来を設けているところもありますので、もし味覚障害の可能性がある人は一度近くに病院に相談する事をおすすめします。