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ウェルネス

1980年代になると、ヨーロッパで提唱された「西暦2000年にすべての人に健康を」運動を軸に健康増進の国民的運動は世界中に広がり始めました。
欧米では、ウェルネスという健康観が普及し始めました。ウェルネスという健康観は、病気であるかないかという二つの区分をするというのではなく、健康にはレベルがあって、それはどんどん高くしていくことができるというものです。

そして、成人病(生活習慣病)の大半は、患者のライフスタイルと密接にかかわっていることが分かってきました。
具体的には、食生活や、運動、喫煙、飲酒、休養、ストレス管理などの日常の生活習慣が成人病の進行度を直接左右するファクターになっているらしいということです。
このウェルネスの考え方が広がってくると、食生活、飲酒、ストレス管理などという日常の生活習慣をコントロールすることにより、健康の質の向上や病気の予防はできるという認識がなされるようになってきました。

オプティマル・ヘルス

1990年代になると、遺伝子の研究と老化科学の進歩により、健康増進を柱とする新公衆衛生運動は開花期から爛熟期へと飛躍的な発展をみせることになります。
「ウェルネス」という健康観に替わり「オプティマル・ヘルス」という健康観が普及し始めました。これからの時代は最高の健康の状態で長寿を生きていくという時代です。
オプティマル・ヘルス(Optimal Health)とは心も身も生き生きとして最高の健康状態のことをいい、70歳なら70歳で作りうる最高の健康、75歳なら75歳の、80歳なら80歳の、つまりその時その時の年齢での最高の健康状態を表している言葉です。
人間が生物学的にもっている機能や特性、知恵、行動力など様々なものを含めたオプティマルヘルスを実現し、最高の歳のとり方をすることをオプティマル・エイジングといいます。